よくある質問

ARG: Anti Rolling Gyro

船上での活動を快適にするお手伝いをします。

ARGの設置と使用について

ARGの保守要求事項は何ですか?

例えば毎月など、要求される保守点検はありません。ただし年に1回程度は目視点検することを推奨しています。これが、ARGが他製品より優れたところです。

ARGの設置にはどれだけのスペースが必要ですか?

ARGを設置する際、適切な空気の流れを確保するためにARGの両側に隙間を設けることが重要です。また、ARGを検査するためのスペースを確保しておくことも重要です。仮に狭い設置個所しかない場合でも、ARGはそうした閉鎖空間でも設置できます。その場合には、空冷のための小さな排気ファンが必要となります。

ARGは誰が設置できますか?

ボート取り扱い業者であれば設置できるでしょう。しかし、構造基盤は造船技師による承認を得て、減揺トルクが安全に船殻へ伝えられることを構造的な観点から造船関係の技術者による確認を得てください。弊社は販売店に設置などに関するトレーニングを実施しています。詳細はお近くの販売店にお尋ねください。

ARGに冷却は必要ですか?

当社のARGは空冷式を採用しています。フライホイール(ARGの構造部品)を高速に回転させることでユニット内に気流を生じさせ自己冷却するように設計されています。

ARGはボート上のどこに設置すればよいですか?

ARGは実質的にメンテナンス・フリーですので、設置を検討する際にメンテナンスするスペースを優先させる必要はありません。ARGを設置する最適な場所を見つけるために下記の基準を推奨します。

  1. 船の重心とバランスを考慮する。
  2. 閉所(密閉空間)に設置する場合は換気を確保する。
  3. エンジンルームなどの防音された場所に設置する。
  4. 設置場所は、ARGが発生したトルクを船体に伝えるための十分な強度があることを確認する。主要なキールへの設置は良い選択です。
  5. ARGは減揺効果を得るために船体のセンターライン上に設置する必要はありません。例えば、発電機の対角に設置されても効果は同等です。
ARGに必要な入力電力は?

製品情報ページの各モデルの仕様を参照してください。

自分のボートにはARGのどのモデルが必要ですか?

ARGには4つのモデルがあり、それぞれのモデルは一定の排水量の範囲内で船の揺れを抑える能力があります。どの船にも違った特性があります。お問い合わせページから船の情報をお伝えください。船の特性に合わせて詳しい情報を提供いたします。

1艘の船に複数のARGを使用できますか?

はい。船の種類によっては複数のARGを設置する必要がある場合もあります。

船のサイズや排水量など、お問合せページから船の情報をお伝えいただければ、船の特性に合わせた情報を提供いたします。

ARGの機構について

ARGとフィンスタビライザーの違いは何ですか?

油圧式等のフィンスタビライザー・システムを「ゼロ・スピード」で効率的に作動させるためには、船体の両側から巨大なフィンを突き出す必要があります。

大きな油圧ポンプがフィンを動かすことで船を減揺させます。このポンプの速度は状況により頻繁に変わることがあり、結果としてランダムな負荷変動を生じ、大きな電力が必要になる場合があります。

一方で、ARGに要求される電力は安定していて、電力源への負担も軽減されます。ユニット全体(ジャイロとドライバーを含む)が船内にあり、入渠も操船も楽になります。停泊中に陸上電源を利用中でもARGを使用することが可能です。

ARGに安全装置はついていますか?

ARGには安全装置が装着されていて、下記の条件でARGを動作させると安全装置が作動してジャイロを停止します。

  1. ARGの周辺温度が設定した安全基準の温度を超えて上昇した場合。
  2. 嵐や非常に高い波などの過酷な状況でARGを動作させ動作の安全基準設定を超えて負荷が異常に高まった場合。
  3. ダンパーに異常が発生した場合。
自動復帰機能とは何ですか?

ARGには「高速自動復帰機能」という機能があります。この機能により電源が一瞬落ちた場合も、電源を自動的に復帰させARGは動作し続けます。

受動制御の利点は何ですか?

受動制御は電子制御ユニットのようなものは必要としないため、故障が少なく、安全性も向上します。またパッシブ・システムは定期メンテナンスも必要ありません(1年毎の検査を除く)。

ARGの購入について

ARGにはどんな保証がありますか?

船の初回購入者へのお届けから24ヵ月、ただし船荷証券日から36ヵ月を超えない期間、または作動時間3,000時間です。(商用及び軍事用は上記の限りではありません 。)